旧制中学校に通う15歳の少年コペル君、本名は本田潤一。(中略)
コペル君はある時、家によく遊びに来る母の弟である叔父さんから一冊のノートを渡される。
そこには過去に、叔父さんや友人と話したり、考えたりした、さまざまな出来事が記され、それに対する叔父さんからのメッセージが綴られていた。
天文学、化学、物理学、経済学、英雄譚……叔父さんとの対話を続けるうち、コペル君はものの見方や貧困、差別といった社会の構造、人間関係について学ぶ。
そして、親友たちとの間に“ある事件”を起こしたコペル君は「どう生きるか」について深く問いかけられることになる。(マガジンハウスHPより)